南聡史

キャリアを築いた先輩たち -04 新たな挑戦が選択肢を広げる

南聡史 MINAMI SATOSHI
  • 2013年度入社
  • 関西学院大学大学院 理工学研究科 化学専攻 修了
  • カテゴリ:化学
南聡史

実験スキルだけでない
研究者を志望して

大学院で物理化学を学んでいた私。就職先として目指していたのは研究職でした。しかし就職活動を進めるにつれて、ひとつ疑問が生まれてきました。「今後研究職として社会で活躍するためには、研究スキルだけで十分なのだろうか」と。社会で活躍するには、他の研究者との差別化が必要ではないか。研究スキルだけではなく、総合的なスキルも身につけるべきではないか。そう思い始めたとき、「人材サービス業」であるエウレカに出会いました。ここなら研究職として実験に携わるだけでなく、企画運営や経営の勉強等さまざまな経験が積める。説明会を聞いて確信を持った私は、エウレカへの入社を決めました。

任された研究は初めての分野

入社後は公的研究機関に配属されました。任された業務は新素材の合成です。学生時代の研究では主に分析に携わっていた自分にとって、合成は初めての分野でした。
1年目の頃は手順を覚えるので一杯になり、実験に失敗してしまうことも。当時は配属先の上司やエウレカの先輩に心配をかけてしまうことが多かったです。手順書通りにやるだけでは上手くいかない。手順ひとつひとつの原理をしっかり把握しよう。そう思い、わからないことは先輩や上司にとことん聞くようにしました。その効果もあり、今では合成について幅広く知識と技術を身につけられました。もう当時のような失敗をすることもありません。
今では上司から合成に関する業務のすべてを任されています。具体的には、条件検討、合成実験、合成物の分析依頼、そして結果の報告というのが一連の流れです。合成のプロセスはとても複雑で、時間もかかります。その分、考え抜いた実験条件で合成して素材の質が向上したときはやりがいを感じます。

挑戦し続けたプロジェクト活動

研究以外のことも経験を積みたい。その思いを実現すべく、入社後は社内のプロジェクト活動に挑戦しました。
1年目のときに挑戦したのはエリア懇親会の企画です。ただの飲み会ではなく、社員同士がたくさんコミュニケーションを取れるような、何か記憶に残るようなイベントにしたい。メンバーで考え抜いて思いついたのが、バーベキュー大会と餅つき大会です。「同じものを作る」というゴールを設定して協力し合う状況があれば、社員同士がより親睦を深めるきっかけになると思ったのです。結果は大成功。準備は大変でしたが、イベント前より仲良くなった社員同士の様子を見ると、達成感を感じました。
2年目で新たに挑戦したのは、定例会の企画運営です。定例会は、2ヵ月毎に開催される私たち社員のための研修です。しかし年度始めの頃は発言の少ない雰囲気でした

もっと活発な雰囲気にするにはどうしたら良いのか。それなら「全員が発言するチャンスを作れば良い」と私は思いつきました。「発表のタイミングでは全員手を挙げてください」。毎回研修が始まる前に、プロジェクトから皆にアナウンスするようにしました。すると発表することに対するハードルが下がったのか、発言する社員が増えてきました。結果、活発に意見交換される雰囲気に変化。良い効果を出すことができました。
2年間のプロジェクトを通じて学んだことは、何かを動かすときは「意見を出すことが重要である」ということです。自分の考えを外に出すことで形にしていく。その過程を見てきた中で、良い仕事をするには「意見を出しやすい環境を作ること」が重要なのだと気がつきました。

プレーヤーとしてのリーダーを目指して

そして入社3年目となる今年、つくばエリアのエリアリーダーに任命されました。リーダーとして、エリア内の社員を統率することになったのです。今までチーム内で補佐として動くことが多かった私ですが、リーダーという役割を初めて務めることになりました。
リーダーと言っても、私が目指したい姿は「管理職」としてではなく「プレーヤー」としてのリーダーです。社員と同じ目線で社内プロジェクトに関わり、社員一人ひとりにとって身近な存在でありたいと思っています。

そして自分の担当するつくばエリアを、「社員が成長できるエリア」にすることも目標のひとつです。得意分野といった自分の軸、そして協調性や報連相といった社会人としての基礎、これらを皆に身につけてほしい。自分が2年間プロジェクトを通して経験してきたことを、次は皆にも経験してもらいたいと思っています。

将来像は模索中

エリアリーダーを務めた後の自分のキャリアについては、まだはっきりと決められていません。今の段階で漠然と考えているのは、しばらく研究職として働いた後に、エウレカでの経験と知識を生かして理系関係の仕事に就くという道です。その手段として、内部異動をしてグループ内で働き続けることも、社外へ転職することも、現段階では両方とも視野に入れています。

今後の目標を見つけるには、まずは自分が「社会に対して何をしたいか」を明確にしなければと感じています。そのために、今は配属先での研究業務とエリアリーダーとしての役割をしっかり果たすことで、自分のやりたいことを見つけていこうと思います。