井口夕佳

キャリアを築いた先輩たち -05 切り拓け、女性のキャリアパス

井口夕佳IGUCHI YUKA
  • 2010年度入社
  • 東京大学大学院 医学系研究科 医科学専攻 修了
  • カテゴリ:バイオ
井口夕佳

結婚しても働ける会社を探して

就職活動をしていた頃から結婚しようと考えていたため、結婚や出産を経ても働ける会社を探していました。当時はエウレカ以外の正社員型派遣の企業からも内定が出ており、正直なところどちらに入社するか悩んでいたときもあります。しかし、選考時の採用担当の対応が良かったこと、正社員型派遣の良い部分だけでなく現状もしっかり伝えてくれたことから、誠意を感じてエウレカへの入社を決めました。
学生時代に経験したES細胞の研究スキルが買われ、入社後はiPS細胞を扱う大学の研究室に配属が決まりました。希望していた関東地区内で無事に配属が決まり、予定していたとおり入社後すぐに入籍。職場へは片道2時間かけて通勤することとなりました。

不安…
出産のタイミングはいつが良い?

大学の研究室での就業は残業が少なく、通勤時間は長いものの結婚生活とは問題なく両立することができました。しかし私が悩んでいたのは出産のタイミング。入社して間もないこともあり、出産に関してはかなり慎重に考えていました。エウレカが好きになって入社したからこそ、なるべく会社に迷惑を掛けないようにしたかったのです。
そんな折、社内で希望制のキャリア面談が実施されることになりました。当時入社1年目ではありましたが、ちょうど良い機会だと思い切って参加を決意。そこで出産のタイミングについて相談しました。そこで聞いたアドバイスによると、「産後に復帰するしないを問わず、2年は社会人経験を積む方が良い」とのこと。確かにそうだと感じた私は、2年間は今の配属先で働くことを決め、出産のタイミングを入社3年目に定めました。

たくさんの方からのサポート

入社2年目の秋頃、念願の第一子の妊娠が判明。会社と配属先に報告をすると、ありがたいことに妊婦でも働けるよう配慮をしてもらえることに。万が一に備えて、会社では代替の研究社員を探す準備を、配属先では実験業務から事務仕事への変更を提案されました。結果として大きく体調を崩すこともなく、皆さんに支えられながら無事産休に入ることができました。

3年目の4月に無事第一子を出産し、そのあと1年間育休を取得。もともと復職したいと思っていたので、子どもの保育園が決まってすぐ会社へ復職の意思を伝えました。
そのあとすぐに配属先の調整が進められ、無事配属先も決定。希望通り自宅近くに決まってホッとしたのを覚えています。

子育てをしながら仕事にも向き合う

復職後の配属先で現在も就業しており、今はがんの治療薬の研究開発に携わっています。最初の配属先に続いて細胞培養や遺伝子操作を行っているほか、新たに動物実験にも挑戦することになりました。残業も少ないので家庭と両立でき、とても働きやすい環境です。 子育てと仕事を両立するには、もちろん大変なことがたくさんあります。特に子どもが急に体調を崩したときが大変です。子どもの看病を実家にお願いできるときは良いのですが、それができないときは仕事を休まなければなりません。急な欠勤について配属先の方は快く受けてくださいますし、仕事の引き継ぎが問題なくできるよう普段から備えています。

しかし重要なところで仕事を優先できず、つらいと感じる場面も少なくありません。
けれど、一方で良いところもたくさんあります。ひとつは、保育園で子どもが友達をつくれたこと。自宅では身につけられない社会性を学んでいる姿を見ると、子どもの成長を感じます。そしてもうひとつは、私自身「働きたい」という希望が叶えられていること。家庭の中だけでなく、社会の中でも役に立てることがあるのは生きる喜びにつながっています。色んな人と仕事をすると、自分の中の世界が広がってとても楽しいです。

エウレカ女性社員の可能性を広げたい

現在の派遣社員としての業務であれば、今後も働きやすいとは思っています。会社が配属先との関係を取り持ってくれるので心強いですし、時間的な面でも家庭と仕事を両立することが可能です。
一方で、今私には「社会でもっと挑戦したい」という気持ちがあります。社会人としての能力も磨きたいと思い、昨年はWDBユニバーシティに通学しました。将来的には内部異動をして、研究職ではない別の職種に挑戦したいと考えています。配属先での研究業務は自由度が高くやりがいを感じていますが、「社会的なスキルを積む」という点では足りないものがあると感じるからです。

子育てをしつつ新たな仕事をゼロから始めることに少し不安も感じていますが、「挑戦したい」という気持ちが大きくなり決意しました。
今の社会では、夫や親等の協力がなければ女性はキャリアを選びにくいと私は感じます。子育て中は時間の面でも気持ちの面でも余裕があまりなく、新たなことを始めるのは大変です。けれど、私は挑戦してみたいです。私の働き方がキャリアパスの一例となり、エウレカの女性社員にとって「出産を経ても自由に働き方を選択できる」という希望につながればと思っています。