ここから、自分の歩む未来を拓いていける

働く業界:
医薬品メーカー

2018年度入社
生体制御学科 学士卒

働く業界:医薬品メーカー

2018年度入社
生体制御学科 学士卒

研究者としてでなくても、
実験スキルを活かせる働き方がある

私は就職活動で迷っていました。自分がどうしたいのか、わからなくなっていたからです。興味のあった会社から内定をもらっても、どこか決め手がなく入社を決められずにいました。

実験は大好きでしたが、学問としてその道を極めたいとは思えず、また、早く経済的に自立したかったので、大学院への進学も考えていませんでした。そんなとき、大学の廊下に貼ってあるポスターを見て、エウレカと正社員型派遣という働き方を知りました。

「研究職」といったら、大学院を出た人がどこかの会社の研究開発部門で、高度な知識と技術を活かして働くイメージだったので「実験を仕事にする」ということは就活の選択肢にそもそもなかったんです。エウレカを通して、研究者としてでなくても、実験スキルを活かせる働き方があることを知りました。就職活動と並行して卒業研究を進めていく中で、実験がすごく好きな自分を再発見していたので、急に未来が拓けたように思えました。

他の正社員型派遣の会社も見てみましたが、新卒をメインとし、それを前提として就業先に対処してくれていることと、他社に比べて就業先の幅が広いことから、エウレカへの入社を決めました。

エウレカへの入社動機が
叶った職場

今の就業先は、受託実験の会社です。製薬系の研究では、特殊な設備で大規模な実験を実施したり、膨大な例数を揃えて効果を見たりしますが、全てを自社で行うのは難しいケースもあります。その実験部分を引き受けて、製薬研究をしている企業や大学をサポートするのが就業先のミッションです。

日々の仕事では、化合物をマウスやラットに与えて採血や採尿を行い、ELISAでの測定や自動分析装置を用いた成分分析を実施したり、臓器から遺伝子を抽出して、遺伝子解析を行ったりしています。そうして、総合的に薬効や毒性を判断します。様々な企業や大学から依頼があり、実験が同時進行すると忙しくなりますが、多様なタイプの実験や少しずつ異なるアプローチを通して、経験の幅が広がっていくのを感じています。

就業先は「実験がしたい。そしていろいろなことにチャレンジしたい」というエウレカへの入社動機が叶えられている職場です。派遣と正社員の区別なく活躍の場が与えられますし、ミーティングで意見を求められることもあります。仕事の成果や自分の成長を日々実感でき、充実した毎日を送れていると思います。

学部卒だからこそ、
働きながら学んでいきたい

マウスやラットの扱いは学生実験の経験のみだったので、最初の就業先である国立の研究機関で、一から教えてもらいながら身に付けました。

そこでも多くを学びました。仕事に慣れてきた頃、一つの試験を任されたことがあります。上司の期待が嬉しく、自分なりに考えてスケジュールを立て、適宜相談しながら進めていましたが、今から思うと試験の目的に対して理解が浅かったんです。「ここはどうしてこうしたの?」と聞かれて返答に詰まってしまったり、ミスに対して「もっと考えて進めてほしかったな」という指摘を受けたりしました。

私は学部卒なので、研究への経験値が足りていないのだと当初はへこみましたが、学部卒だからこそ、働きながら勉強させてもらえることをプラスの方向へ活かしたいと思いました。それからは、仕事に取り組む際に「目的は何なのか」「もしミスがあったときは、どうしたら被害を最小限に抑えて良い方向に持っていけるか」を考えるようになりました。仕事を通して技術を身に付けられただけでなく、研究や仕事への考え方という面でも前進できたと感じています。

自分から動くからこそ
得られるものがある

エウレカでは、マイページを改善するプロジェクト活動と、WDBユニバーシティ(現 能力開発プログラム)に参加しました。WDBユニバーシティでは、目的から何をすべきかを掘り下げる過程を、実践的な課題を通して学びました。オンラインでグループワークを進めるノウハウも身をもって経験できたと思います。

プロジェクト活動では、1年目では明確な成果を出せず悔しい思いをしたので、その失敗とWDBユニバーシティでの経験を活かし、2年目からは積極的にメンバーに声をかけ、目的意識を共有して進められるよう努めました。最終的に、目に見える成果を出せたときは本当に嬉しかったです。

プロジェクト活動もWDBユニバーシティも、配属先の仕事だけでは身に付きにくい総合力を伸ばす場です。普通の会社に就職した場合、そういった能力開発は業務の一環として経験するのだと思いますが、エウレカでは「会社から仕事としてやらされる」のではなく「挑戦してみたい」「自分を変えていきたい」という気持ちを原動力として取り組むことができます。私の場合は、自分から「やろう」と思って動いたからこそ得られた達成感がありました。就業先でもその経験と視点を活かして、人としても社会人としても成長を重ねていきたいです。

自分にとって一番良いと思える
歩み方をみつけていきたい

今後の選択肢については、正直迷っています。今の働き方には満足していますし、実験はすごく好きですが、物事が滞りなく進むようサポートする仕事にもやりがいを感じているので、研究以外の場でも興味を持てることがあれば、取り組んでみたいと思っています。

就職活動で迷っていることがあるなら、エウレカで技術力と総合力を身に付けながら、その過程で自分のこれからを考えるのもまた一つの道だと思います。

今、私は迷っていますが、入社前の迷いと今の迷いでは、意味も価値も全然違います。まだここから、自分の歩む未来をどんどん拓いていけるんです。これからいろいろ考えて、自分にとって一番良いと思える歩み方を見つけていきたい。自分で考えて決めたことなら、どんな道を選んでも、それは間違いではない。今ならそう思えるからです。