仕事内容
国内最先端の研究現場で働く
エウレカ社には、多種多様な最先端プロジェクトが集まっています。
「創薬に携わりたい」という想いを1年目から実現し、大手医薬品メーカーのプロジェクトに携わる先輩や
学生時代と同じテーマの研究を続けたいという想いが叶い、研究機関のプロジェクトに携わる先輩等、多くの先輩が自分の夢を実現しています。
各職種の業務内容
携わるプロジェクト例、1日のスケジュールを業界ごとにご紹介します。
医薬品

医薬品業界では、新薬開発に関わる基礎研究や再⽣医療、⾼品質な医薬品を供給するための品質管理業務等、様々な場⾯で⾊々な分野の社員が活躍をしています。
携わるプロジェクト例
- 新規医薬品開発のための合成化合物の分析
- 核酸医薬品の創薬におけるバイオロジー研究
- 再⽣医療の産業化に向けた細胞製造‧加⼯システムの開発
- 体外診断⽤医薬品の研究開発
- ⼈⼯透析装置等の医療機器の研究開発
- ⾻粗鬆症診断マーカーの研究
- ⾓膜内⽪疾患に対する新規治療法の研究
- マイクロRNA解析技術の開発
- 超⾼感度デジタルELISA検査システムの開発
- 医薬品開発に関するHPLCを用いた医薬品分析業務
医薬品業界のある1日のスケジュール
就業先:大手医薬品メーカー
業務内容:新規医薬品の開発業務
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08:45
朝礼
担当試験の納期をもとに自分で立てたスケジュールを、上司と共有します。
スケジュールはおおよそ1週間単位で計画をし、進捗に合わせて調整を行います。 -
09:00
サンプル前処理開始・分析機器の準備
午前中はサンプルの前処理とLC/MS/MSの準備をします。
装置を立ち上げ、動作確認として疑似サンプルでテストランをしている間に、本番用のマウス血漿の前処理を行います。
サンプル数が多いので前処理には手際が重要ですが、一方で、繊細な装置なので、自分の行った作業は全て結果に出てしまうため、前処理にも気を遣います。装置とサンプルの準備を同時に行うことで、どちらも午前中までの完了を目指します。 -
12:00
休憩
お昼は自分で作ったお弁当です。先輩方とお弁当を見せ合ったりしながら楽しく過ごしています。
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13:00
LC/MS/MSでの分析開始
テストランの結果を確認し、前処理を済ませたサンプルをLC/MS/MSで分析します。
ボタン一つで分析が始まってしまうので、セットするときも慎重に行います。分析開始後、結果が出るまでに2~3日かかります。
この後の試験結果が自分にかかっていると思うといつも緊張します。 -
13:30
LC/MS/MSのデータ解析
先週測定したLC/MS/MSの測定データの解析をします。
解析したデータの結果によって、対象の新薬が次のフェーズに進めるかどうかが決まります。
自分の実験方法や解析に間違いがないか、どんな結果が出てくるのか、楽しみでありながらもドキドキです。
異常な値が出た場合には、自分なりの考察を持ってすぐに上司と相談し、対応します。
データ解析は簡単に見えて実は経験が必要なので、安心して解析を任せられると言ってもらえるとやりがいを感じます。 -
17:00
業務報告、翌日準備
上司への業務報告と、翌日の準備を行います。
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17:15
退勤
スキルアップのために、帰宅後はエウレカ社のプロジェクト活動に参加しています。
化学

化学業界では皆さんの⽣活に⾝近な化学材料の研究‧分析‧評価に関わっている社員が多いです。基礎化学品工業、中間化学品工業、最終化学品工業ともにお取引企業が多数あります。
携わるプロジェクト例
- 化学物質の新規材料等開発のための有機合成業務および化合物の理化学試験
- 新規ガラス複合開発のための試作・評価業務
- ポリマー製品開発におけるフッ素樹脂の重合および評価業務
- 感光性撥水樹脂開発に関する、撥インク材の合成、組成物の配合
- イオン交換膜の試作評価および条件の検討
- 新製品(高分子材料)の開発におけるSEM・TEMを用いた理化学試験業務
- 自動車用ゴム材料の開発
- 殺菌剤や感熱紙薬剤、樹脂添加剤、カールフィッシャー試薬等の研究開発における有機合成業務
- 電池開発のための電池、電池材料の化学分析業務
- 塗料調合、テスト機での塗工および塗膜の物性評価、感光性評価業務
化学業界のある1日のスケジュール
就業先:大手化学メーカー
業務内容:新規ガラス複合開発のための試作・評価業務
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08:30
メール確認・スケジュール確認・実験準備
メールチェックをして、1日のスケジュールを立てます。
3人の上司からそれぞれ分析の依頼があるので、納期や優先順位から自分でスケジュールを立て、使用する装置の予約を行います。 -
09:00
装置の立ち上げ
GC/MSやSEM、熱分析機器の立ち上げ作業をします。装置の起動から初期動作を確認し、必要があればメンテナンスを行います。
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10:00
サンプルのGC/MS分析開始
サンプルをGC/MSで分析します。分析に1時間程度時間がかかるので、分析中に次のサンプルを準備したり、報告書作成を行ったりとマルチタスクで業務を進めます。新しい装置を任されることもあるため、その際は、装置を勉強する時間にあてる場合もあります。
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12:00
休憩
ランチは部署全体で社員食堂で食べます。ニュースやスポーツ、趣味等の話をして、にぎやかな雰囲気です。
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13:00
結果の解析 データの抽出
GC/MSの分析結果から、必要なデータの抽出を行います。期待する結果が出た場合はやはり嬉しいです。期待する結果が出なかった場合は、原因を考察して上司と測定条件について打合せをしたり、他のスケジュールを再度組み直して対応します。
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15:00
測定結果の報告、装置立ち下げ
1日の業務報告をそれぞれの上司に行います。報告後、装置の終了処理や分析の後片付けを行います。
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16:00
明日の測定準備、実験方法の相談に乗る
明日の実験をスムーズに行えるように、準備を行います。また、上司や別部署の方からの実験方法の相談に乗ることもあります。
過去の結果や、装置の設定方法等を伝えて、次回の測定で結果が出るように一緒に考えています。 -
17:00
退勤
仕事はほぼ定時で終わります。和やかな職場で、部署全体で飲みに行くこともあります。
食品・化粧品

⾷品‧化粧品業界では、基礎研究、試作品の作製、製造された製品の品質管理等で社員が活躍しています。普段知ることができない、⾝近な製品の裏側に関わることができます。
携わるプロジェクト例
- 砂糖、糖類およびその副産物の品質検査業務
- 製パン、製菓メーカー向けの製品開発
- アミノ酸製品開発プロセス研究のための新規化合物の物性評価、新規化合物に含まれる不純物の構造同定
- 食品用酵素製剤(粉末製剤)の開発
- 食品添加物の製造におけるプロセス開発および基礎データ収集業務
- 発酵微生物の育種と培養評価のための、微生物を使った遺伝子組み換え実験
- 食品の品質保証および商品開発のための成分分析・分析メソッドの確立
- 動物用飼料およびサプリメント開発のための試作品・試作中間品の物性評価
- 化粧品用材料に関する研究開発業務
- 香粧品および香粧品原料等の有効性評価のための細胞培養実験
食品・化粧品業界のある1日のスケジュール
就業先:大手食品メーカー
業務内容:遺伝子組み換え作物の研究開発に関わる分子生物実験業務
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08:15
スケジュール確認・実験開始
1日のスケジュールを確認した後、実験を開始します。
前日に培養しておいた大腸菌を回収し、シーケンサーからデータの回収をします。 -
09:00
上司と打合せ
実験の結果から読み取れる内容について話し合ったり、次の実験の進め方を決めたりします。
新しい実験の方法を考えたり、うまくいかない部分について相談したりします。 -
10:00
抽出したプラスミドを用いたPCR・結果確認
前日までに抽出しておいたプラスミドを用いてPCRをします。PCR後は電気泳動をして結果の確認です。
基礎的な技法ですが、プライマーや増幅温度の設定によって見える結果は大きく変わるため、奥が深いです。 -
12:00
休憩
チャイムが鳴り、みんな一斉に休憩します。ランチは職場で朝に注文したお弁当を食べます。
昼食後は上司や同期と会社の広場でバドミントンをします。 -
13:00
実験再開
ゲノム編集のため、植物片に遺伝子銃を使ってプラスミドを打ち込みます。
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16:00
データ解析
朝に回収したシーケンスデータの解析をします。ここで、目的の遺伝子が狙った編集をされているのかがわかります。
自分の想定していた通りにできていたらもちろん嬉しいですが、できていなくても新たな発見がありとても面白いです。 -
17:00
退勤
更衣室で着替え、同僚の皆さんと話をすることが多いです。
おすすめのお店を教えてもらったり、コミュニケーションを取ったりすることが楽しいです。
大学・公的研究機関

大学・公的研究機関では各研究室の研究テーマ、プロジェクトに関わる業務に携わります。中には企業との共同研究に携わる社員も。⽇本の最先端の研究現場で専⾨性の⾼い研究に関わることができます。
携わるプロジェクト例
- 遺伝子細胞治療基盤技術の開発に係る研究業務
- iPS細胞を用いたパーキンソン病・脳梗塞治療に関する実験補助業務
- iPS細胞を含むヒト細胞の培養、細胞からの核酸・蛋白の抽出、遺伝子および蛋白発現解析
- 再生医療用のiPS細胞に関わる培養、分析、品質管理
- がん治療薬開発のための理化学実験業務
- 肝炎ウイルスの病態発生のメカニズム解明および診断治療法の開発に関わる研究補助
- 治療用ウイルスベクターの品質管理・製造方法に関連する実験・研究業務
- ゲノム解析についての技術開発・実験業務・データ解析
- 長鎖DNA合成技術に関する研究の実験研究業務
- 海洋放射能調査・研究のための海洋試料分析、評価業務
大学・公的研究機関のある1日のスケジュール
就業先:国立大学
業務内容:医薬品候補化合物の合成
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08:45
教授と打合せ
教授と毎朝その日の予定確認と、業務の相談を行います。
実験の進め方の確認や、使用する試薬について話し合います。 -
09:00
実験開始
複数の目的化合物を、それぞれ2~3ステップで合成していきます。
自分で事前に立てた合成手順に沿って、溶媒に試薬を入れ攪拌、反応させていきます。1つの反応に時間を要するため、反応時間を利用して他の合成をしたり、合成計画を立てていきます。 -
12:00
休憩
研究室で一緒に実験をしているメンバーと一緒に、食堂でご飯を食べることが多いです。
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13:00
実験再開
午前中に反応させた化合物を、引き続き精製したり次の反応へ進めていきます。
進めながら、教授が学会の準備等で忙しいときは、学生実験の準備を手伝ったりもしています。様々な合成手段を知るために、隙間時間を使って論文を調べることもあります。 -
16:00
化合物の解析
目的化合物ができたかどうかをNMRやLC/MSを使って解析しています。
自分が立てた手順でうまく目的化合物を合成できたとわかったときが一番嬉しい瞬間です。うまくいかなかった場合には、自分なりに考察し、次の合成計画を立てます。 -
17:00
報告資料の作成
解析データを元に教授への報告用資料を作成しています。授業等で教授がいない曜日もあるので、朝の段階で報告タイミングを確認しています。
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17:30
業務報告
結果を元に教授と議論しています。目的化合物ができなかった場合は、何が原因だったのか、反応機構や論文等を元に上司と一緒に解決策の検討や合成ルートの構築を行っています。結果が良かったときはもちろんですが、上手くいかなかったときも考察は楽しく、自分の意見が採用されたときはとてもやりがいを感じます。
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18:00
退勤
帰宅後は料理をしたり、YouTubeを見たりと自分の時間を楽しんだり、論文を読むための英語の勉強をしたりしています。