ライフスタイルに合わせて、リターン制度でエウレカに復帰

働く業界:
医薬品メーカー

2022年度入社
環境保健科学専攻 修士課程修了

働く業界:医薬品メーカー

2022年度入社
環境保健科学専攻 修士課程修了

「実験職として現場をサポートしたい」とエウレカに入社

学生時代に、エウレカに入社した同じ研究室のひとつ上の先輩から「エウレカは研究、実験を続けられる可能性が高い」というお話を聞きました。翌年、自分が就職活動を始めたときにこの言葉を思い出し、エウレカに応募したのです。正社員型派遣については、「派遣」という言葉だけを聞くと不安を感じますが、雇用形態についての内容をしっかり確認して理解することで不安はなくなりました。

当時は就職氷河期で、理系出身でも研究系、実験系の仕事に就ける人はごく一部でした。そのような中で、正社員として採用された人材がアウトソーシングに携わるというエウレカのあり方は新しいと感じました。内定後、「実験を仕事として現場のサポートに携わりたい」という思いから、エウレカへの入社を決めました。

未経験の仕事に就いて、
新たなスキルを習得

入社後に配属されたのは、東京の製薬会社の病理部門です。安全性病理担当者の産休代理として派遣されました。私は学生のときに遺伝子を専攻していて病理系は未経験でしたが、就業先から「一から教えるから大丈夫」と伝えていただき、病理標本の作製を担当することになったのです。実際に、標本の作成から標本の染色まで丁寧に教えていただき、スキルが身に付いて、問題なく仕事ができるようになりました。スキルが増えると、できる仕事が増えて可能性が広がり、自分にとってプラスになるのでうれしかったです。産休代理だったので就業期間は限られていましたが、仕事を始めるときに決意した「1年間しっかり務める」を実行できました。

そして、次に配属されたのが医療機器の製造会社です。担当業務は開発中の機器に対する生物学的評価でした。この会社で1番印象的だった出来事が、開発中の製品が実際に売り出されるまで携われたこと、それにより達成感を得られたことです。生物的評価を担当したチームとして、上司の方から「派遣の人たちも本当に頑張ってくれて、申請が通った」とほめていただきました。正社員だけでなく、派遣社員一人一人も労ってくださったのです。とても貴重な経験でした。開発メンバーと一緒に、製品の売り出しを大々的に祝ったことも大切な思い出です。

ライフワークバランスをとれる
エウレカの環境

私は、産休・育休を2回取得し、2人目の育休後の復帰先として、エウレカ本社に出向となりました。担当したのがエウレカ社員の給与、賞与に関するデータの整理です。この業務は期日の厳守と正確性が必要なので緊張感がありましたが、今までになかったスキルを得られたと思います。また、本社に勤務しながら、そこで働く社員の皆さんのバイタリティとエネルギーも感じました。

当時、夫が海外赴任する可能性が出て、夫の会社から家族同伴の要望もあり、海外生活の準備期間も必要だと判断して決めたのが、1度エウレカを退社することでした。
結果的に新型コロナウイルスの感染拡大と家庭の事情によって海外赴任がなくなり、まだ幼い子どもたちのそばにいる時間を確保しやすい地元の仕事に就きました。その後、下の子が小学校に入学した時期に夫が在宅勤務となり、子どもの帰宅時に親が家にいる状態が保てるようになったのです。環境が変わって以前のように仕事ができるようになり「やっぱり実験がしたい」という気持ちから仕事を探す中で、エウレカに復帰できるリターン制度を思い出しました。取締役の小原さん(現 エウレカ社 社長)に連絡して、復帰させてもらえるかお聞きしたところ、「ぜひ戻ってきて」と快諾していただき、とてもうれしかったです。

復帰後の就業先も、現在のライフワークバランスを考慮して探し出してくださいました。エウレカの制度に助けられ、感謝しています。

リターン後も新しいことに挑戦して仕事が充実

エウレカに復帰して、以前配属されていた医療機器の製造会社に再度派遣されることになりました。この就業先は、内視鏡のシェアが世界一の会社です。鼻腔から大腸まで体の様々な部分で使用される内視鏡は、金属やプラスチック等、いろいろな素材を使って開発されています。私が担当するのは以前と同じ業務ではなく、内視鏡をはじめとする医療機器の安全性評価になりました。細胞培養を通して、生体に与える機器の毒性の有無を確認するのが役割です。細胞毒性試験法は世界各国で使われている手法の一つです。

毒性のある医療機器を使用すると、健康な細胞が壊死したり、有毒物質が体内に残存したりして、人体に悪影響が出るかもしれません。「安全性の評価は、医療機器で手術を受ける方の安全性を守っている」と思い、やりがいを感じています。

私は細胞培養の経験もなかったのですが、今回も一から教えていただき、一通り問題なく実験ができるようになり、さらにその実験を使った主査も担当できるようになりました。一歩一歩、できることが増えて充実感があります。また、未経験の機械操作に積極的に挑戦する機会を与えてくださる上司の方に感謝しています。

自分の可能性を広げて
ポジティブに仕事を継続

仕事探しでは、勤務地等の細かい情報の確認は大前提ですが、やりたいことを5つくらい挙げて、それに関するところ全てに挑戦すれば、自分の可能性を狭めません。そうすることで、「前に入りたいと思った会社より、こっちのほうが向いてるかも」ということに気付くケースもあります。そして、就職先を決めるときは、「どんなことが得られる職場か」をポジティブにかまえて飛び込んでいくと楽しく仕事ができると考えています。魅力に感じるところを見つけて仕事に向き合っていくと、ネガティブな気持ちが生じても緩和されるからです。

私は、研究・実験を続けられることに惹かれてエウレカに入社し、学び続けられる環境で成長することができました。1度会社を離れて、「エウレカはいい会社」とあらためて気付きました。これからもスキルとできることを広げ、経験を活かしてサービスを提供できる土台を固めて、成長しながら仕事を続けていこうと考えています。