就業先で直接雇用 夢を叶えたその先へ

働く業界:
化学メーカー

2015年度入社
感染制御科学専攻 修士課程修了

働く業界:化学メーカー

2015年度入社
感染制御科学専攻 修士課程修了

就業先で直接雇用されたい

就職活動の第一志望は、製薬業界の研究職。私が志望した医薬品の探索合成研究職は、一企業あたり毎年数名程度しか採用されない狭き門。残念ながら思うように内定は得られませんでした。人の命を救いたいと創薬研究者を目指し「資金力のある大手に入社して、医薬品の研究開発に携わりたい」という強い希望があったため、他に行きたい会社もなく、これからどうしようかと思っていたところ、大学院の教授からエウレカを紹介されました。

そこで正社員型の研究職派遣という働き方を知りました。エウレカについて調べてみると、就業先の多くは大手企業。きちんとした就業先で研究職としての経験が積める。就業先での直接雇用も奨励していて、そのための確かなサポート体制がある。だったら、エウレカに入って就業先で直接雇用されたら、自分の望みは叶うんじゃないか。そう考えて入社を決めました。
今振り返ってみても、この選択は間違っていなかったと思います。「エウレカに入社して良かった」そう思えることは、本当にたくさんありました。

心がけたのは、
常にアイデアを出すこと

「就業先の社員と派遣社員との間に壁があったりするのだろうか」と配属前は不安でしたが、そんなことは全然ありませんでした。就業先はフランクな雰囲気で、コミュニケーションが取りやすく、大学の研究室のような職場でした。

医薬品や農薬の種になるような化合物を探索したり、製薬企業と連携して医薬中間体、つまり医薬品になる手前の化合物のより安価な製法を開発したり、業務は多岐にわたります。3年間の派遣就業の後、そこで直接雇用され、当初の希望通り、今は正社員として働いています。

エウレカ時代に心がけていたのは、常にアイデアを出すこと。指示をこなして仕事を覚える段階が過ぎ、2年目3年目になると、就業先から意見を求められるようになりました。「こうしたら上手くいくんじゃないか」と積極的に発言して課題解決を試みる、そうしてまたアイデアを出す。その過程で、仕事のおもしろさを肌で感じることもできました。
試行錯誤を繰り返し、日々一生懸命積み重ねてきたことは今の自分につながっていると感じますし、直接雇用については、そうして積極的に仕事と関わってきた点が評価されたんじゃないかなと思います。

責任の広がりに比例して、
得られるものは大きく

医薬品を作るには、たくさんの工程を経る必要があります。ある工程における化合物を、コストを抑えて自社独自の製法で作ることができれば、それは会社の価値と利益につながりますし、それで薬価が下がれば最終的には患者さんにとってのメリットにもなります。

派遣社員のときの仕事は工程の一部でしたが、今の立場になってからは製法の開発を任されたり、製造に立ち会ったり、業務を一から十まで担当するようになりました。研究開発テーマについても、これまでよりも大きな役割が与えられるようになり、派遣社員と正社員の違いは責任の範囲だと感じています。
納期と製造開始日が明確に決まっている仕事なので、アイデアが出ないときや課題解決が進まないときはとても苦しいのですが、その分、製造が終わってお客様に製品を届けられたときや、自分のアイデアで利益を生み出せたときには、大きな達成感があります。

職場の上司や同僚が頑張りをきちんと評価してくれるので、それがモチベーションにもつながっています。今後の目標は、ここでしかできない新たな技術を創出し、確かな功績を残すこと。延いては社会に貢献すること。正直なところ、責任の幅が広がったことで大変な思いをすることも多いのですが、得られるものもその分大きいと感じています。

エウレカで得られた、
上に立つ人の視点

たくさんの同期や先輩・後輩との出会いや、プロジェクト活動での経験等、エウレカに入って得られたものはたくさんあります。
特にプロジェクト活動を通して、仕事の進め方やスケジュールの立て方、仕事分担の仕方等を学びました。派遣社員時代は上司から頼まれた仕事をこなすことがメインでしたが、プロジェクトでは最初から自分たちで企画し、目標に向けて試行錯誤する実践的な経験を得ることができました。その経験は、就業先での仕事に役立てることができたと感じています。

中でも、就業先の上司が何を考え、部下に何を求めているのかを理解できるようになった点は大きかったです。プロジェクトリーダーとして皆をまとめる立場になると、上司がどういうことに苦労しているのかが、自然と見えてくるようになりました。

自分で課題を見つけ、どうしたら良くなるかを一緒に考えてくれる人は貴重です。就業先と逆の立場になってみて、どう動いたら良い仕事ができ、職場に貢献できるかを考える力がつきました。直接雇用された要因の一つは、そういう視点をもてたことにもあると思っています。

エウレカは、
将来の選択肢を広げる会社

直接雇用を目標にしてきたので、声をかけられたときはとても嬉しかったのですが、実は、一時的に返事を保留にしてもらっていました。というのも、エウレカの活動をする中で「もっと人と関わる仕事も面白そうだな」と少し心が揺れていたからです。エウレカに入社して、研究や実験職以外の選択肢が見えるようになっていたんですね。

エウレカは、将来の選択肢を広げる会社だと思います。例えば、どこかの会社に営業として入社して、その後、やっぱり研究の仕事がしたくなって転職を試みたとしても、キャリアがないと希望を叶えるのは難しい場合があります。でもエウレカでなら、グループ内異動で営業の仕事を経験し、その後エウレカに戻って再び研究の仕事に従事する道もあります。そういう会社は、なかなかないんじゃないかなと。

どんな仕事をしたいかで悩んでいるのなら、ぜひエウレカへの入社を検討してみてください。そこで自分に合う仕事を模索してみる。就業先だけでは得られない部分は、研修やプロジェクトで学ぶ。そうやって、様々な経験とたくさんの人との出会いを通して、将来の選択肢を広げていける。これまでもこれからも、エウレカはそんな場所だと思います。